医療用ウィッグ ミニ講座

正直、医療用ウィッグには定義がありません。

そのため、各社が「これが医療用ウィッグです」と言ってしまえば

それが医療用ウィッグとなってしまいます。


とは言っても、初めてのことでしょうから選ぶ基準がないと余計に悩まれるかと思いますので

ある程度の知識をお伝えさせていただきます。

少しでも参考になれば幸いです。

◆価格

価格もピンキリですが大体9万円前後から30万円以上のウィッグもあります。

◆何が違うの?


価格の違いの一つとして、使っている毛髪によって変わってきます。

医療用ウィッグには、

「人毛100%」「化繊毛100%」「人毛と化繊毛が混じっている(ミックス毛)(メーカーによって比率は変わってきます)」

この3種類あります。

価格は高い順で言うと

人毛100% → ミックス毛 → 化繊毛100%

となります。


また、髪の植え方によっても価格が変わってきます。

「蓑毛(みのげ)」「1本植え」「束植え(たばうえ)」などがあり

蓑毛というのは、のれんのように髪が縫い付けられているリボンを頭の形に合わせて縫い合わせていきます。

1本植えというのは、ネットの網目に1本1本結び付けてあります。

そのため、本数がいりますし作業が大変になるため高くなりますが

しかし自然な仕上がりになります。

束植えば、1本植えとは違い、網目に2~3本一緒に結びつけます。

そのため、作業自体が少なくなるため、価格が抑えられます。

価格は高い順で言うと

1本植え → 束植え → 蓑毛

となります。


他には、既にヘアスタイルが決まっているウィッグや、

今の髪型に近づくようカットして作るウィッグなどがあります。

蓑毛のウィッグ

◆人毛、化繊毛のメリット・デメリット

人毛は、使い続けていると少しずつ髪の色が明るくなってきます。

また、メーカーによってはシャンプーしただけで絡んでしまうものもあります。

ただ、テカリも無いので一番自然なウィッグになります。


化繊毛は、メーカーによってはテカリがあり、不自然な感じを受けます。

また、使い続けているとダメージを受け毛先が縮れてきます。

人の髪で言うと、枝毛のような状態になってきます。

ウィッグによっては直せないものもあります。その場合、買い替える必要が出てきます。

ただ、ウィッグが軽いですし、お値段も手ごろなものからあります。

◆ご試着時に見るところ


写真はつむじ部分ですが、ここに人工頭皮と呼ばれている肌色のネットがあります。

ウィッグの裏側(内側)から見ると肌色になっています。

これがあるとウィッグをかぶったとき、地肌の色が透けて見えるので

「座っているときに他人の視線が気になる」「ウィッグってバレちゃうんじゃあないかな~」と

心配する必要がありません。


ただ、メーカーによって、大きさが違っていたり、ネット状と分かってしまったり

分ける方向が決まっていたりします。

また好きな位置で分けることが出来るのか?出来ないのか?


あと、ウィッグをかぶるときにアンダーネットがついているのか、ついていないのかも重要です。

アンダーネットがある場合、ウィッグをかぶる際、少し手間がかかることがあります。

アンダーネットの必要がないのなら、ネットが伸縮性になっているか、なっていないのか

また、襟足部分にサイズ調整出来るアジャスターがあるのかを確認してください。

◆ご購入時にお店の方に確認しておくこと

どうしても価格に気が行ってしまうと思いますが

ご購入後のメンテナンス代についても確認しておいた方が良いです。


化繊毛を使っているウィッグは毛先が傷んできますので

お直し出来るのか?それとも買い替えないといけないのか?

直せるようなら幾らかかるか?また日数はどのくらいかかるのか?


ヘアスタイルが決まっているウィッグだったとしてもウィッグの性質上

前髪と襟足部分が長くなっていますので、

カットしていただけるのか?幾らかかるのか?


他にも、保証期間はいつまでなのか?

ウィッグの他に何か必要なのか?また幾らかかるのか?

というような確認を忘れないようにしてください。


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